世界遺産・フマユーン廟(インド/デリー)

よりによって猛暑季である5月初旬、3泊5日ではじめてのインドにいってきました。まず降り立ったのはインドの首都デリー。ぐうたらする犬たちを愛でながらインド門を見上げ、強烈な日差しの下に鎮座する赤砂岩のシンメトリーなお墓・フマユーン廟に一目惚れ。インドの神秘と帰国後もなお胃腸に影響を与え続けたスパイスたちに想いを馳せながら、デリー観光前半をふりかえります!

猛暑のインド初上陸!赤砂岩の美麗遺跡、フマユーン廟にいってきた 目次とアクセス

  1. 象とリクシャーと人と。ニューデリーの朝
  2. そびえ立つインド門と泥に寝っ転がるインド犬
  3. 赤砂岩の美麗遺跡、フマユーン廟へ

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前夜インドに到着して泊まったホテルを出発し、インド門とフマユーン廟へ。今回は全行程を車で連れ回してもらう上に、3泊目は宮殿ホテルなんかにも泊まっちゃうといういつになくリッチ風な旅行です。難点は好き勝手にうろうろできないことですが、その代わりに、体力消耗は最小限にとどめられたかとおもいます。

1. 象とリクシャーと人と。ニューデリーの朝

ニューデリーには夜到着し、翌朝インド人ガイドさんに連れられ車で出発。今日はデリーの街を観光します。さっそく車窓から象を目撃。
ニューデリーにいた2頭の象
突然の象との出会いで心は高鳴りましたが、この後は思ったより動物がおらず、牛を2頭ほど見かけたくらいでした (ニューデリーの都会部だったからかも)。

インドの足、2種類のリクシャー

インドの足といえば こちら、リクシャー。
オートリクシャー横から
このエンジン搭載のリクシャーは厳密には「オートリクシャー」といいます。
オートリクシャー後ろから
後ろ姿がまるっこくて可愛いです。日本で自家用車にしたい。幅小さいから駐車もしやすいし!

こっちの完全人力駆動タイプがただの「リクシャー」。
人力のリクシャー
オートリクシャーもただのリクシャーもどっちもたくさんいました。インド、人多いしね。

朝のデリーのひとびとと巨大な猿の神さま像

バイクの後ろに乗る赤ちゃんを抱いたサリーの女性
赤ちゃんだっこしたサリーのお母さんがバイクにのってたり (ノーヘルいっぱいいた)

タクシーの屋根に子犬をのっけてたむろするおじさんたち。
子犬と戯れる制服姿のひまそうなおじさんたち
朝っぱらからひまそう!
そういうニヤニヤ顔を見ると「アジアに来たーッ」という感情を呼び起こされます。

そして突如現れる猿の神さま。
猿の神さまハヌマーン
ハヌマーンというヒンドゥー教の神さまです。マッチョ。

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2. そびえ立つインド門と泥に寝っ転がるインド犬

インド門
インド門は、第一次世界大戦で戦死した8万5千人の兵士の慰霊碑です。
インド門の兵隊さんと旗
根元にはライフル持った兵隊さんがたってました。

インド門周辺をうろうろしていたこのとき、まだ午前10時ごろだったのですが、太陽のかんかんでり感が増し、暑季のインドらしい天気になってきました。

インド犬 オン・ザ・泥

ふと横を見ると、野良犬たちがごろごろ転がるアジアな光景。暑い国でも犬の毛は退化しないんだねぇ…。
インド門横で昼寝する犬たち
手前のかたは、日陰なだけでは涼しくなかったのか、泥の上に寝ていらっしゃいます。少しでも涼をとるためなら泥にまみれることも厭わないその姿勢がむしろカッコイイ!

猛暑のインド初上陸!赤砂岩の美麗遺跡、フマユーン廟にいってきた 目次とアクセスへ

3. 赤砂岩の美麗遺跡、フマユーン廟へ

つづいて車でぶんぶん向かったのはフマユーン廟。フマユーン廟は、16世紀から19世紀までインドを支配していたムガル帝国の、第2代皇帝フマユーン(フマーユーン)さんのお墓です。ちなみにあのタージ・マハルは第5代皇帝シャー・ジャハーンさんの奥さんのお墓です。

今回のこの旅行、完全連れ回し系ツアーだったことを言い訳に、ほとんど下調べをしないまま渡印したわたくし。けしからんことにタージ・マハルくらいしか見どころを知らず、フマユーン廟がなんなのかすらよくわかっていませんでした。「廟」なんだから、まぁお墓なんですけど。
でも今は、冷房効き過ぎ極寒の車内にむしゃくしゃしていたとはいえ、インド人ガイドさんに「次はフマユーンビョウ、イキマス」と言われても「へーい」という気のないリアクションしかできなかったあのときのわたしの頭を、はたきたい!!

と、そんな気持ちになるくらい、フマユーン廟の雰囲気は素晴らしかったです。

フマユーン廟入口
太陽はなお強く我々を照りつけます。めげずにずんずんと中へ。

強烈太陽光に負けない赤砂岩のシンメトリーなお墓

ひとつめの門を抜けるとさらに門があります。
フマユーン廟ふたつ目の門
フマユーン廟ふたつ目の門アップ
この素敵な入口をくぐり抜けると…

フマユーン廟正面
どーん。
フマユーン廟が真正面に。とても綺麗なシンメトリー。容赦なく降り注ぐ日射しが、赤砂岩でできたそのお墓にはとてもよく似合っていました。きれい。

フマユーン廟寄り
タージ・マハルの、大理石の白があまりにも有名だから、赤砂岩は大したことないのかと思いきや!です。とんでもなかった。むしろどちらかというと、わたしは赤砂岩のほうが好み。その土地の気候に合った色って素敵だなぁとおもうのです。 (と言いつつタージ・マハルでもちゃっかり感動するのですがそれはまた別のはなし)

フマユーン廟内部の階段を見上げる
フマユーン廟とインド人女性

こちらが棺のひとつ。フマユーン廟の中心にあるからフマユーンさんのかな。このフマユーン廟にはほかにも、約150人が眠っているらしいです。
フマユーン廟の内部にある棺
内部は日の光があまり入って来ず、石のひんやりが涼しい。

イスラムの幾何学模様

現在はヒンドゥー教徒が多いインドですが、ムガル帝国はイスラム王朝だったため、このフマユーン廟はイスラム建築です。
幾何学模様・星のあみあみ
イスラム教は偶像崇拝禁止なので、幾何学模様が多用されます。
幾何学模様・星のあみあみアップ
インドの遺跡は修復もしっかりされていることもあるのか、細かい部分まで実に丁寧なつくりであることも感動ポイント。ひとつひとつが美しく可愛いです。

床の石の幾何学模様
柵に飾られた幾何学模様
アーチにも幾何学模様

フマユーン廟正面
フマユーン廟は「インド=タージマハルしか知らない☆」というわたしのような輩が多いせいなのかどうなのか、あんまり人がいませんでした。充分有名な場所ではあるとおもうのですが…。世界遺産だし…。
フマユーン廟噴水
でも、そのひとの少なさがまた楽園的雰囲気を醸し出していて良かったです。

フマユーン廟の元気な子犬とぐうたらオトナ犬

インド門にもいましたが、インドでは行く先々で野良犬たちに出会います。 フマユーン廟では元気な子犬たちもいてわたしのテンションはあがりっぱなし!

フマユーン廟でじゃれあう子犬たち
暑いなか、元気にじゃれあうパピーズ!
木陰で休憩する犬
数少ない日陰でじっとする犬氏。

何かを夢中でかじるフマユーン廟の子犬
なにかを夢中でかじる子犬氏。
何かを夢中でかじるフマユーン廟の子犬・寄り
至近距離でカメラを向けても一向にかじるのをやめなかったはまりっぷり。

大人は基本的にぐうたらというかぐったりして涼んでる方が多かったですが、子犬は基本的になにかかじったりはしゃいだりして元気そう。人間と一緒ですね!

車の下にも犬
フマユーン廟から出たらわたしたちの車の下にもわんこ。
日陰から出たくない様子の犬
「……」
明らかにものすごいしぶしぶ感を醸し出しながら起き上がる犬氏。ゴメンゴメン。

フマユーン廟を堪能したわたしたちはこうして犬から日陰を奪い取り、次なる目的地、オールドデリーへむかいます。
崩壊寸前のリクシャーに乗る、混沌のオールドデリーめぐりへつづく!

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コメント / Comment
  • まを

    インドに行ってみたくなりました。
    続きも早く読みたいわー。

  • インド、思ってた以上に可愛いものがいっぱいあって良かったよ。
    続き…ハイ…がんばります…!

  • はじめまして、写真とコメントが素敵で、何を調べ物してたか忘れてしまうくらい見入ってしましました。これからも更新楽しみにしてます。

  • >ひろさん
    ありがとうございます!嬉しいです。
    最近ちょっと更新が滞りがちなのですが、がんばります!
    またぜひぜひ見にいらしてください :)

  • ひろ

    ホソミさん
    お返事ありがとうございます。
    ちょこちょこ見させていただきます(≧∇≦)

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