
青森の天然記念物「寒立馬(かんだちめ)」が放牧されている尻屋崎(下北半島東側のとんがった部分)へいってきました。そこは、おなかが出てて足が太い日本在来種の馬っこが自由気ままにうろうろしている馬の楽園。草原で無防備にごろごろ寝ているちょっと珍しい光景も見られます。馬好き動物好きにはたまりません! 夏の青森旅行3日目後半、青森旅行記その6です。
(本州最北端の町・大間で絶品マグロ丼を食べた青森旅行記その5はこちら)
ねっころがる馬を間近で見られるフリーダムな馬の楽園・尻屋崎にいってきた 目次とルート
下北半島そして本州最北端の大間を出発して、今度は下北半島の東にある岬、尻屋崎へ。下北半島を斧に見立てると、右側取っ手のいちばん上、とんがったところです。
1. ウマの前に…歴史ある美しき尻屋崎灯台
尻屋崎、それは馬の楽園。
薬研温泉で足湯に浸かったときに居合わせたほたて漁師さんから、「尻屋崎は馬が勝手にうろうろしている素晴らしい場所」という情報を得て行ってみることにしました。
駐車場に車を止めて、うろうろ開始。
すぐに真っ白のきれいな灯台を発見。
この灯台、日本の灯台50選にも選ばれている、人気のある灯台らしいです。
もともとは1876年に作られて、第二次世界大戦中に一度破壊され、復旧された歴史があります。破壊されたときに技手の方がひとり殉職しているそうなのですが、その後、復旧前にもかかわらず灯りの目撃証言が相次ぎ、霊の噂もたったという、実はいわくつきの灯台だとか。そして銃撃の跡は今でも残ってるそうです。(帰ってきてから調べたので、銃撃の跡までは見ませんでした…ざんねん…!)
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2. 海と空と草原と。フリーダム放牧中の寒立馬に出会う
さらに草原をうろうろしていると、
いました!馬!この馬は青森県の天然記念物に指定されている寒立馬(かんだちめ)という馬です。耐寒のためのどっしりした体格が特徴。
近くに飼い主がいるわけでもなく、柵があるわけでもなく(尻屋崎の入り口には柵ありましたが岬からけっこう遠い)、ふつうに草を食んだりうろうろしたり。のどかな光景。
※ただし近づくのは完全に自己責任です。
寒立馬のおやこもいました
おやこもちらほらいました。お母さんにくっついてまわる仔馬ちゃん。
子連れの寒立馬は、ほかの馬より警戒していたみたい。お母さん馬が、前足をドスドス地面に叩きつけていました。あの極太の足で蹴られたら冗談抜きで死んじゃうかも…。
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草原に寝っ転がって爆睡する馬っこたちに半分呆れる
でも、そんな緊張感ただようお母さんがいるかと思えば、こんなひとも。
馬が草原にバッタリ倒れてぐうぐう寝ている珍しい光景。
「ぐうぐう」
最初に発見したときはこんなぐうたらこの子だけかと思いましたが、ごろ寝の寒立馬、まさしくごろごろいました。
ごろーん。
ごろろーん。おしりぷりーん。
スーパーリラックスモード。まさに馬の楽園尻屋崎。確かに、暖かくて良い天気だったけど、飼われてる馬とはいえ、動物としてそれで良いのかねキミたち。
ごろ寝していた寒立馬くんにもう一歩近づいてみたら、ちょっと起き上がりました。
よく見ると、体格だけじゃなく、しっかりもこもこしていて暖かそうな毛皮です。これも寒立馬の特徴なのかな?このへんじゃ冬は寒いもんね。
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尻屋崎は海岸も馬たちの庭になっているようです
尻屋崎は、断崖になっているところもありますが、波打ち際に出られる海岸もあります。
もちろんこのあたりにも柵はないので、馬たちは自由に海岸まで出ることができます。ということで、このへんもバフンだらけだよ。
白馬も。この日観た限りでは白い寒立馬はこのひとだけでした。芝の緑とのコントラストが、絵を描きたくなっちゃう。
この日、3連休最終日の尻屋崎は、3、4組の観光客が来ていたくらいで、人があんまりいないのでのんびりうろうろ満喫できました。
尻屋崎の寒立馬
- 住所
- 青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎
- TEL
- 0175-27-2111 (東通村水産課)
- URL
- http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/sh_renkei_gururin_higashidoori.html(青森県公式サイト内紹介ページ)
海と草原と自由な馬たち。のんびりした時間を楽しめた、青森旅行のおわり、夏の尻屋崎でした。
夏の青森旅行記はこれで一段落です。が、旅行記に書けなかった、交通手段や宿のおはなしはつぎの記事: 夏の青森旅行まとめ。十和田湖レークビューホテルと薬研温泉民宿あすなろにいってきた にて!
新幹線はやてで新幹線初心者(←わたし)がかかった罠や、フジテレビもBSも入らない薬研温泉の民宿でどうにかしてなでしこジャパンW杯初優勝をリアルタイム観戦した話など、もりだくさん予定です。
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